この時期になると、年末調整を意識する個人事業主や小規模法人の皆様も多いのではないでしょうか?
先ず、年末調整の概要を確認しましょう。
従業員にお給料を支払う場合には、所得税を天引きしなければなりません。そして、1年間に支払った給料に対する所得税額を清算・納付するのが年末調整です。
今回は、今年から書式に追加された「給与所得者の配偶者控除等申告書」の記入方法の一番のポイントをまとめたいと思います。この用紙を見たとき、見慣れない用紙なので、戸惑われる方も多いかも知れません。それはつまり、事業主の皆さんが、従業員の方から質問を受けることも多くなるのかも知れません。
配偶者控除の改正については、別の記事にまとめるとして、
「給与所得者の配偶者控除等申告書」の書き方自体は、よく見ればそんなに難しくはないのです。
「給与所得者の配偶者控除等申告書」(国税庁Web https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/pdf/h30_71.pdfよりダウンロードしたもの)を見て下さい。丸角の記入枠が全部で5個あります。上から4番目の丸角の記入枠(一番太い丸角の記入枠「合計所得金額の見積額の計算表」)を埋めることができれば、ほとんどのケースで大丈夫です。
上から4番目の丸角の記入枠「合計所得金額の見積額の計算表」を埋めるポイントは、
①1年間の給与収入の見込み金額(または確定金額)を記入し、②給与所得控除後の給与所得の金額を記入することです。
①については、事業主や従業員の皆さんで把握できると思います。そのため、計算は②だけですね。
②の計算方法については、用紙の裏側(左下の「3所得の区分」【①給与所得】)に記載されていますので、迷ったら用紙を裏返して見て下さい。
これができれば、あとは上から順に記入して行くだけです。
所得状況が複雑な方や、やはりよくわからない場合は、当事務所までお問い合わせ頂いても大丈夫です。