皆さんは租税教室というものをご存知でしょうか?租税教室とは、地域によっても違いはあるのですが、私のいる川越地域では主に小中学校に伺って講習用アニメの上映や、クイズ、現金レプリカの体験機会などを通じて、税金に対する理解を深めてもらうためのものです。その他、数は少ないですが、公民館などにおいて一般社会人の皆さんを対象とする場合もあります(内容は小中学校用とは全く異なります)。
今年度、私が担当させて頂いたのは、川越地域の公民館におけるものでした。小中学校ではないタイプの租税教室です。このような場合の講義内容は、公民館の職員さんから希望を伺いながら決めて行くことになります。合計2ヶ所の公民館に出向きましたが、1ヶ所目(毛呂山町)は主に個人所得税の申告についてについての講義、2ヶ所目(日高市)は個人資産課税(相続税・贈与税)についての講義でした。
講習用映像やクイズなどは全く使用せず、どちらの公民館でも税制概要の説明と、よく適用を受ける特例を説明し、最後に質疑応答という形式で進行して行きました。ご来場された一般個人や個人事業主の皆さんは、税制を知る機会が限られているためか、真剣に話を聞いて頂けたのが印象的でした。1か所目の質疑応答においては、社会保険や小規模企業共済、医療費控除などについて質問がありました。2ヶ所目の質疑応答においては、遺産分割協議の進め方や小規模宅地の特例などについて質問がありました。
どちらの公民館においても、比較的好評なアンケート結果となったようで、一安心でした。また、どちらも比較的郊外にある公民館だったため、電車と徒歩で訪問することで風景を楽しむこともできたことも、思わぬ収穫でした。全体的に楽しく講義させて頂き、良い時間を過ごすことができました。ご清聴頂いた皆さん、ありがとうございました。