今年の所得税の税制改正のうち、住宅ローン控除についてまとめたいと思います。
■住宅ローン控除の何が改正になったのか?
住宅ローン控除の控除期間が改正になりました。
■住宅ローン控除の控除期間はどうなったのか?
基本的に控除期間は10年間でした。
これが、2019年10月の消費税率10%への引き上げに伴い、控除期間が13年間へ延長されました。
この、控除期間13年の適用が延長になったというのが改正点です。
■控除期間13年の特例がどうなったのか?
元々は、消費増税に伴うもので、2020年末までに新居に入居した場合に、控除期間13年の特例を受けることが出来ました。
これが、新型コロナウイルスの影響によって入居時期が遅れる場合には、2021年末までに新居に入居した場合にも、控除期間13年の特例を受けることが出来るようになりました。
これに加えて、今度は新型コロナウイルスからの経済回復のために、2022年末までに新居に入居した場合にも、控除期間13年の特例を受けることが出来るようになりました。この、2022年末という点が、今回の改正点です。
■適用要件は?
2020年10月から2021年9月までに契約した住宅購入(※)で、2022年末までに新居に入居することです。
典型的な例としては、2020年12月に住宅購入契約を結び、2021年中に入居したので、控除期間10年だと諦めていた方などには朗報となるでしょう。
元々の住宅ローン控除に対して、消費増税特例とコロナ特例とコロナ回復特例を重ねた話ですので、少しややこしい話になっています。しかし、ご自分のケースについてのみ要件確認する場合は、割とシンプルな話になります。順を追い、自分に関係の無い内容は飛ばしながら、確認して見て下さい。
(※)これは注文住宅を契約した場合の期間であり、他に分譲住宅を契約した場合などが別途定められている。
タックスアンサーNo.1212
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1212.htm