1.リフォームのローン控除が無くなりました。
今まで、既に住居として利用している住宅を、リフォームした場合、それが一定の基準を満たせば、住宅ローン控除の適用がありました。
しかし、この制度は利用者が少なく、制度の存在意義があまりないために、廃止とのことです。
2.現金一括の特別控除
今までは、住宅ローンを利用せずに、現金一括購入した場合などは税制上の特典はありませんでした。
今年からは、税額控除の適用を受けることが出来ます。
ただし、一般の住宅ローン控除のように長期に渡って控除を受けることが出来るわけではないというところは注意です。
過去、皆さんから受ける質問に、「自宅を現金で買ったら、何も得は無いんですよね?」という質問は、それなりにありました。
つまり、ローンを組む必要が無い方も、住宅ローン控除の適用を受けるために、住宅ローンを組むケースがそれなりにあったのだろうと思います。
今後は、そのような事例は減少するのだろうと思います。
私見ですが、住宅ローンを組む人が得をし、計画的な一括購入をした人が損をするという不合理が緩和されたという意味で、良い改正だったと思います。
住宅ローンは、必ずしも所得に比例するものではありませんから、高額所得者優遇ということにはなりません。また、一括購入該当者の方が、得できる部分は小さく留まるようになっています。
住宅ローン控除は、個々の納税者にとって大きな節税効果を持つものですので、今後もバランスの良い改正を重ねて行って欲しいと思います。