B様式に統一されたということです。
基本的な申告書様式がB様式で、それを簡略化した様式がA様式です。
A様式は、給与所得者の医療費控除申告などに使用することを想定し、記入欄を少なくしてありました。
A様式の意図するところを理解してみると、確かに給与所得者などにとっては記入し易い申告書でした。
実際の利用状況として、A様式の意図するところを理解している方は、B様式でも問題がありませんでした。
A様式の意図など全く理解していない方は、A様式でもB様式でも、どちらも難しいという点で違いがありませんでした。
そのため、A様式の存在意義は、当初の想定よりは小さなまま推移し、今回の確定申告からは廃止となりました。
念のため、申告書A様式を載せておきます。
所得税確定申告書 A様式
申告書は全般的に、年を経る毎に複雑になって行っている印象があります。そのような中で、簡略化しようというA様式の試みは画期的で、良い発想だったのですが、もっと活用するためには、もう一歩踏み込んだ簡略化が必要だったのかも知れません。